国際舞台で力を発揮する、次世代のビジネスリーダーを育む-立教大学BLPにおいて寄付講義を実施-

当社は、立教大学が実施する教育カリキュラム「BLP」に2015年より参画し、
提携企業として学生を対象とした寄付講義を実施しています。
当社のコンサルティングスキルを、これからの社会を担う若い人材に伝え、
次世代のビジネスリーダーを育成する
この取り組みを、活動実施の背景や今後の展望とともに紹介します。

立教大学BLPとは

立教大学のBLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)は、グローバル社会で活躍できる人材の養成を目的とした、経営学部経営学科のコア・カリキュラムです。チームでのプロジェクト実行やスキル強化を通して、ビジネス・リーダーシップを体験的かつ段階的に身につけていきます。BLPは2008-2010年度に文部科学省の教育GPに選定され、助成期間終了後の審査において、全国の大学で15件、首都圏の私立大学では唯一の「特に優れており波及効果が見込まれる取組」に認定されました。

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社会から求められている、
グローバル・ビジネスリーダー

日本企業のグローバリゼーションが進展する中、世界を舞台としたプロジェクトを成功に導くビジネスリーダーがあらゆる産業界で求められ、大学教育においても国際競争力の向上やグローバル人材育成への社会的ニーズが高まっています。当社は、アジアを中心とした国際舞台でさまざまな事業を展開しており、幅広い業界のお客様のグローバル化を支えるコンサルティングサービスを実施しています。そうした当社のコンサルティングスキルや国際舞台での事業経験を、大学教育の現場に提供したいという思いが、立教大学のBLPへの参画のきっかけとなりました。

立教大学が描く
ビジネスリーダー像に共感

ビジネスリーダーと一口に括っても、そこに特定の“型”はないと考えています。現に当社でも社員一人ひとりが自らの個性や強みを生かし、さらに周囲の環境も考慮しながら、それぞれのリーダーシップを発揮しています。立教大学のBLPでは、「目標設定」「率先垂範」「同僚支援」をビジネスリーダーの3要素として掲げながら、天性や役職に限らないリーダーシップの養成をコンセプトとしています。その考え方に共感できたことも、BLPへの参画を決めた理由の1つです。

実践形式の授業で、コンサルティングスキルを伝授

当社は、立教大学のBLPの立ち上げに携わった日向野幹也教授と以前より面識があり、そのご縁もあって2015年より提携企業として参画しています。寄付講義では240名の学生を受け持ち、私が本業で担当している「SCM*」をテーマに、資料作成やプレゼンテーションの方法、プロジェクト進行の段取りなどを、実践形式でレクチャーしました。授業を通して、学生の積極的な学びの姿勢が見られ、また想像以上に吸収力や発想力に優れていることに驚かされました。実際に学生のプレゼンテーションでは、復興支援物資の滞留解消に向けた仕組みなど実現性の高いアイデアも見られ、私たち自身も刺激を受けることができました。

*SCM(Supply Chain Management):製造業や流通業において、原材料や部材の仕入れから製造・流通・販売までの全行程を情報管理し、企業収益を高めようとする手法。

新しい社会貢献活動を確立するための第一歩に

本活動は当社において新しい取り組みとなりましたが、コンサルティングファームとしての経験を生かした現場視点の講義内容などを評価いただき、2016年度も提携企業を継続することが決定しています。また、早稲田大学や名古屋大学など、他大学への寄付講義や連携プロジェクトの計画も進んでおり、これからますます活動の幅が広がっていく予定です。さらに今後は、本活動の対象を大学に限定せず、例えばお客様の人材開発に活用するなど、より多様な活動へと育てていくことも視野に入れています。当社の資産であるコンサルティングスキルを当社以外の人材開発に有効活用し、社会に貢献していく。まずは、“リアルパートナー”として立教大学のBLPを盛り上げていくことが、その第一歩になると確信しています。

FOCUS
立教大学BLP×アビームコンサルティング
寄付講義

SCMの有効性を、身近な視点から学ぶ

BLPは立教大学経営学部経営学科のコアプログラムで、1年春学期から3年生春学期まで、5学期2年半にわたって行われます。当社は2年生向けの春学期科目「BL2」の提携企業として参画し、大学講師陣によるSCMの授業をサポートするとともに、正課授業とは別に当社のサービスラインリーダー陣による計4回の特別授業も実施しました。また、受講生がチームを組んで実施するプレゼンテーションとして「SCMの考え方を活用して、身近にある問題を解決できるようなビジネス・モデルを提案せよ!」というテーマを設定し、審査やフィードバックなども担当しました。特に優れた提案を行ったチームについては、本社に招待し、当社の経営層も参加したプレゼンテーション大会を実施しました。

特別授業カリキュラム(2015年度)

  • 立教大学 経営学部 経営学科 2年生240名が参加
    5月12日 「より早く」商品を届けるために必要な在庫計画
    5月19日 「より安く」ものを作るための生産・購買
    6月2日 「より早く」「安く」ものを届けるための物流
    6月9日 コンサル直伝!ドキュメンテーションの極意
  • 60チーム(240名)の中から5チームを選抜
  • 選抜5チーム
    8月6日 当社の本社プレゼンテーションルームで、チームで考案したビジネス・モデルをプレゼンテーション

プレゼンテーションの一例

「避難物資支援のSCM」

東日本大震災の復興支援において、被災地の方々のニーズに合わない大量の支援物資が物資拠点に滞留したことが課題になりました。本プレゼンテーションでは、この課題解決に向けた施策として、RFID*を活用し、被災者のニーズと支援物資のマッチングを図る仕組みが提案されました。プレゼンテーションには具体的な実施プランや導入コスト例も盛り込まれ、当社の寄付講義での学びが十分に生かされた実践的な提案となっていました。

*RFID(Radio Frequency Identification):ICタグに記憶された個別情報を無線通信により読み取るシステム。

プレゼンテーション資料(抜粋)

受講生の声(抜粋)

在庫管理一つで大きく会社が
変わることが分かり、
SCMについてさらに興味が深まった
生産・購買の重要性、
コスト削減の重要性について、
よく理解できた
知識が深まっただけでなく
モチベーションもあがりました
今まで感覚で作成していた
資料ですが、より意識をして
効率的なものを作成したいと思います

立教大学 担当教員の声※2016年3月時点のプロフィールです。

私たちのリーダーシップ教育を理解し、
コミットメントを高めていただき感謝しています。

小生は2006年度BLPの立ち上げからBLP全体の統括を担当してきました。企業と連携したプログラムという点がBLPの大きな特徴の一つであり、企業や社会とのつながりの中でリーダーシップを学ぶ経験は、学生にとって大変意義のあることだと考えています。実際アビームコンサルティング様との連携授業(BL2)に参加した学生たちは、コンサルティングファームという環境におけるリーダーシップの有効性を実感し、視野が広がったように感じています。アビームコンサルティング様には、授業を重ねる度に私たちのリーダーシップ教育への理解を深め、提携企業としてのコミットメントを急速に高めていただき感謝しています。初年度の経験を踏まえて来年度はさらに進化させたいと考えております。

経営学部 国際経営学科 教授
日向野 幹也 様

学生たちのロールモデルになっていただくことを期待しています。

学生達はプロジェクトを進めていく中で、チームを動かす難しさにぶつかり、それを乗り越えて成長していきます。その姿を見ていると、着実にリーダーシップを伸ばしていることが実感できます。一方で難しいのは、彼らにはビジネスの現場における困難が想像しにくいことです。2016年度以降も提携いただくアビームコンサルティング様に期待するのは、そんな実戦の雰囲気を学生たちに伝えていただくとともに、ロールモデルになっていただくことです。アビームの社員の方々と接し、「挑戦することのエキサイティングさ」や「その人の特長を生かしたリーダーシップスタイル」などを学生が肌で感じることができれば非常に嬉しく思います。今後ともよろしくお願いします。

経営学部 国際経営学科 特任准教授
髙橋 俊之 様