ルーム・トゥ・リード × アビームコンサルティング
パートナー対談

アジア・アフリカの途上国の子供たちに教育支援を行うNGO団体「ルーム・トゥ・リード(RTR)」。 当社では社会貢献活動の一環として、RTRの日本事務局であるRTRジャパンの活動をサポートしています。
これまでの支援活動を振り返り、これからの活動をより活性化し、発展させていくためにRTRジャパンの松丸様、今尾様をお招きし、当社の社会貢献チーム3名と座談会を開催しました。

ルーム・トゥ・リードについて

「ルーム・トゥ・リード」は、開発途上国の何百万という子供の人生を、読み書きの習得と男女平等の教育機会から変えようとしている世界的なNGO団体です。全ての子供が初等教育の間に読み書きと読書習慣を身につけること、女子学生が中等教育を修了することを、現地コミュニティ、パートナー組織、政府機関と協働でサポートしています。
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座談会参加メンバー

ルーム・トゥ・リード・ジャパン

事務局代表 松丸 佳穂 様 職員 今尾 礼子 様
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アビームコンサルティング
CSRユニット 社会貢献チーム

桑原 直子 徳永 莉紗
松木 真悟

RTRジャパン設立以前より築いてきたパートナーシップ

  • 桑原
    本日は座談会にご参加いただきありがとうございます。私は2012年より本活動に携わらせていただき、現在はRTRジャパンのお二人との窓口を担当しています。2013年頃より、本支援活動をはじめとする当社のCSR活動が活性化し、それと同時期に徳永、そして2015年より人事グループの松木がメンバーに加わりました。
  • 松丸
    RTRの日本での活動は、2007年から始まりました。最初はボランティアサポーターのみで活動を行っており、私も最初はボランティアとして参加をしていました。おかげさまで活動が大きくなっていき、2010年に、RTR初の日本人職員として採用され、RTRジャパンを設立しました。
    翌年に今尾が職員となり、現在二人でRTRジャパンを運営しています。アビームコンサルティング(以下、アビーム)さんはRTRの日本初のスポンサー企業であり、RTRジャパンの設立以前から継続的にご支援いただいています。資金面でのサポートにとどまらず、会議室の提供や資金調達のための企業向けツール作成など、多面的に私たちの活動をバックアップしていただいています。
  • 桑原
    私は社会貢献チーム全体を見ている立場ですが、活動が年々活性化してきていることを感じています。支援先に現地視察に行ったり、RTRジャパンさんのイベントに参加し、その報告レポートを社内に配信するなど、活動の幅が広がってきています。

支援活動の真価は、現地でこそ理解できる

  • 今尾
    桑原さんがお話しされた支援先の現地視察については、とても良い取り組みだと感じています。実際に支援先の現地でしか見えてこないこともありますし、支援いただいた資金がどのように活用されているのかを直接確認することで、支援活動の意義を実感していただけるはずです。だからこそ、支援いただいている方にはぜひ現地に訪れていただきたいと考えています。また、私たちRTRジャパンは2名で運営していることもあり、私たち自身も現地に頻繁に足を運ぶことができません。アビームさんから現地の様子を伺うことも、私たちにとって有意義な情報となっています。
  • 桑原
    私が2013年にホーチミンを訪れたのが、最初の現地視察になります。支援先はホーチミンから車で約5時間行ったところで、一面田畑が広がり、決して整備された地域ではありませんでした。それでも私たちの支援で建てられた学校で子供たちが真剣に学び、うれしそうに本を読んでいる姿を見て「私たちの支援は無駄ではなかった」と実感しました。
  • 徳永
    私と松木は2015年にハノイを訪問しましたが、訪問先の2つの小学校の両方が、ちょうどRTRさんのプロジェクト終了時期を迎えました※。今後はRTRの支援だけではなく、自分たちで図書館を運営していく必要があるのですが、現地の小学校関係者の方々が、政府や地元の人々を巻き込みながら、これから継続的かつ効果的に運営をしていくためのストラテジーのプランを作っている様子を拝見しました。長期的な視点で地域に活動が根付く体制をとっているということに驚き、うれしくも感じましたね。
    ※ RTRは、プロジェクト完成から3年間にわたり支援・トレーニングを行なっている。
  • 松木
    現地を訪問し、自分たちの取り組みが子供たちにポジティブな影響を与えているのだと感動しました。一方で、自分たちが行っている活動について社内で十分に認識されていないという課題を見つけました。訪問先から帰国し、社内でCSR活動について報告をした時にRTRジャパンさんの存在さえ知られていない事実に気づいたのです。
  • 松丸
    アビームさんのように、定期的に現地視察を行っていただいている企業は決して多くはありません。RTRが支援しているプロジェクトは都心部から離れた教育が届きにくい農村地域が多いため、アクセスも良くありません。企業、個人を問わず、ぜひ多くの方に支援先の地域に足を運んでいただきたいと思っています。
  • 徳永
    RTRジャパンのお二人がおっしゃるように、やはり現地でしか感じられないことが多々あり、私たちにとって得難い経験になりました。だからこそ、それを私たちだけに留めておくことはもったいないことだと感じていて、現地で見聞きしたことを社内外へ積極的に発信していきたいと考えています。また、現地へ訪問する前の準備や必要なもの、訪問後のレポート作成方法など、細かなことをまとめた現地視察マニュアルの作成も進めています。これを活用いただくことで、RTRジャパンさんを支援されている他の企業の方々も、今より気軽に現地訪問いただけるかもしれません。
  • 今尾
    それはすごくありがたいです。私たちにとっても、支援者の現地訪問の際に準備すること、確認する項目は多岐にわたり、作業負担は小さくありません。そうしたマニュアルを作成いただくことで、よりスムーズに現地視察をサポートできるようになると思います。

支援先訪問について

アビームコンサルティングでは、RTR 支援活動の成果を確認・検証し、支援先の方々との継続的な関係を構築することを目的として現地視察を実施しています。2013年のベトナム(ホーチミン)を皮切りに、2014年はネパール、2015年はベトナム(ハノイ)を訪問しました。現地視察を通じて子供たちやRTRスタッフをはじめとする多くの方々と接し、活動の意義を再確認する貴重な機会となっています。

  • 歓迎の舞を披露してくれた子供たち
  • 支援先の小学校で熱心に授業を受けている様子
  • 子供たちと触れ合う当社の徳永と松木

※写真はハノイ訪問時にRTRベトナムのスタッフが撮影

支援先訪問の詳細情報はこちらをご確認ください

たくさんの人を巻き込み、よりインパクトの大きな活動へ

  • 松木
    今、当社のCSR活動に関する社内アンケートを集計していますが、やはりCSR活動に興味があっても、行動に移すきっかけがないというコメントをよく目にします。だからこそ今後は、活動をしっかり行い成果を出していくことはもとより、それを社内外に伝達し、より多くの人を活動に巻き込んでいく仕組みづくりを行っていくことが重要になっていくと思います。
  • 桑原
    2015年に初めて当社のCSR活動をまとめた報告書を発行しました。もちろん、その中でRTR支援活動のことも報告させていただいていますが、このような形でRTR支援活動の詳細をお伝えするのは初めてでしたので、これをきっかけに多くの方に本活動に興味を持っていただけるといいなと思っています。
  • 松木
    CSR報告書に関しては当社を理解していただく資料として中途採用活動にも使用しており、今後は新卒採用にも広げていくつもりです。コンサルタント志望の学生は「自分の力で社会をより良くしたい」という思考の方が特に多いように感じます。実際、当社のRTRジャパンさんの支援活動は、若い人たちに響いているようです。
  • 松丸
    以前、私たちRTRジャパンへの支援活動を学生のインターンシップに取り入れた企業がいらっしゃいました。学生が社内イベントを企画・開催し、その収益をRTRに寄付してくださいました。多くの人に参加してもらうための告知や、寄付をしてもらうための仕掛けなど、一緒にアイデア出しをしました。学生ならではの発想で、きちんと結果も出していたのが印象的でした。
  • 松木
    興味深い取り組みですね。当社でも、インターンシップや新人研修のプログラムの1つとして、RTRジャパンの支援活動を行う上での課題や改善策を考察する研修を行えば、コンサルタントとしての視点を養うことにもなると思います。それと同時に、RTRジャパンさんへの支援活動に興味を持ち、行動に移すきっかけになるかもしれません。
  • 今尾
    学生や若い世代は、社会貢献に興味を持っている方が非常に多いので、アビームの皆さんに、私たちのイベントにゲストとして参加いただき、支援活動の内容や現地視察の感想などをお話いただく機会もぜひ作らせてください。
  • 桑原
    これまで何度かRTRジャパンさんのイベントに出席させていただきましたが、ゲストとしての参加はありませんでした。もしそういうことができたら社内の認知度ももっと高まりますし、他の企業の方も興味を持つきっかけの場になるかもしれません。積極的にコラボレーションさせていただきたいですね。

国境を越えた連携で芽吹く、新たな活動の可能性

  • 徳永
    当社では、国内外にオフィスがいくつかあるのですが、なかなか海外オフィスに対してRTR支援活動をアピールできていない部分があります。そこをもっと強化して積極的に広報活動を行うことで、海外支社のスタッフを巻き込んだ、グローバルな取り組みまで発展させられるかもしれません。現在日本オフィスでは、月に1回「CSRニュースレター」というものを発行していますが、2015年11月からはシンガポール、タイ、マレーシア、韓国、中国、インドネシア、アメリカ、ヨーロッパの当社の海外オフィスに向けて「グローバルCSRニュースレター」を四半期に1回発信するようになりました。それにあわせて2015年に初めて作成したCSR報告書も日本語版だけでなく、英語版も作成して当社の海外オフィスに送りました。日本オフィスだけでなく海外オフィスにも発信していくことで、今後はグローバルなCSR活動に近づけると思います。
  • 桑原
    将来的には、支援先でビジネスコンテストを開催できるくらいになりたいと考えています。これまで私たちが培ってきたコンサルタントとしての知見を、子供たちの将来的な職業選択に役立てていただきたいです。これはホーチミンを訪問した際に感じたことでもあるのですが、ただ支援するだけでなく、その支援の先にいる方々とWin-Winな関係を築いていくことで“継続的な支援活動”につながると思っています。
  • 今尾
    支援地域における女子教育プログラムの一環として、いろいろな業界、企業の女性を外部講師として招き、どのようなキャリアを歩んできたかをお話しいただくイベントが開催されています。現地の女性たちには農家とか日雇いという立場の人が多く、職業選択のビジョンを描きにくいという課題を改善することが目的です。例えば、地元に近いアビームさんの海外スタッフの方をお招きし、お話をしていただくことも将来的には考えられるかもしれません。

“リアルパートナー”として、ともに歩んでいく

  • 松丸
    これまでアビームさんにはずっとご支援いただき、本当に感謝しています。なかなかお会いする時間を設けられないでいますが、今回の対談でアビームさんの活動内容が進化しているという点にすごく感動しました。メンバーの方も増えて次のステップへ向けて新たなアクションを起こそうとしている姿勢が何よりありがたいです。
  • 松木
    私たち自身もっと活動を盛り上げていきたいですし、その方法もたくさんあると思います。コンサルティングファームとしての強みを活かした支援活動や、それぞれの立場を活かした広報活動など、もっともっと活動を発展させていきたいです。
  • 桑原
    海外オフィスとの連携強化など、よりグローバルに、多くの人を巻き込むことで活動内容は変化していくはずですし、“成長していく支援”ができるはずです。
  • 今尾
    日頃からアビームの皆さんのコンサルティングスキルを心強く感じていましたが、今回の対談はそれを再認識するとともに、私自身も刺激を受けました。今後、私たちもアビームさんのように、新しいことに挑戦していこうと思います。
  • 徳永
    RTRジャパンさんの支援活動を通じて、コンサルタントとして私たちもすごく成長できていると思います。自分の力になっているものでもあるからこそ、支援活動にやりがいや楽しさ、達成感を感じられます。RTRジャパンさんの「リアルパートナー」として、ともに活動を発展させていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

ルーム・トゥ・リード支援関連情報

アジアの子供たちの教育環境づくりを支援