ビジネスに貢献するIT部門への変革

業務改革の提案・推進、戦略実現に必要なシステムの提案を通じて、ビジネスパフォーマンスの向上に貢献

概 要

企業のIT部門の悩みは深い。経営層はシステムの重要性を理解しているが、IT部門はあくまで間接部門の一つという位置付けである。IT部門が保守すべきシステムは増大する一方、IT部員が増員されることはない。それだけでなく、IT内部統制のような新たな業務にも対応しなければならない。限られた予算と人員でシステムの安定運用を実現し、新たな要求にも対応しているのが、今のIT部門である。

今のままのIT部門で良いかといえば、それは違う。IT部門は全社の業務プロセスを俯瞰できる部門であり、全体最適の観点から業務改革を提案・推進したり、戦略実現に必要なシステムを提案したりして、ビジネスパフォーマンスの向上に直接貢献することが経営から期待されている。しかし、利用部門の要求に応じて、現場改善レベルのシステム化を進めるだけでは、経営の期待に応えることはできない。IT部門も現状のままで良いとは思っていないが、日々の業務で手一杯で、目線を上げてIT部門改革に正面から取り組む余裕はないのが現実である。

それでは、どうすればIT部門は業務改革などを提案して、ビジネスパフォーマンスの向上に貢献する部門へと変わることができるのであろうか。今回実施した16 社の企業のIT部門の責任者(担当役員、部長クラス)へのインタビューを通して、IT部門の変革を阻んでいる最大のボトルネックは人材不足であることが浮き彫りになった。

本レポートではインタビューを実施した企業の中から、実際に成果を上げている取り組み事例を手掛かりとして、IT部門が人材不足というボトルネックを解消し、IT部門の変革を成し遂げるためのポイントについて述べている。

目 次

はじめに
サマリー
1 変わる役割と変わらない業務
コラム:インタビュー調査の概要
1-1 変わるIT部門の役割
1-2 変わらないIT部門の業務
コラム:IT部門におけるスキルギャップ

2  IT部門が直面する問題
2-1 IT企画人材の不足
コラム:ローテーションとIT投資効果
コラム:IT部員の経歴
コラム:IT部門が抱える課題
2-2 開発・保守の後継人材の不足
2-3 グローバルIT人材の不足
2-4 IT部門における人の問題の構造

3  IT部門改革のベストプラクティス
3-1 人の問題を解決する3つの取り組み
3-2 ソーシングのあり方

4  IT構造改革と協調型アウトソーシングの進め方
4-1 IT構造改革の進め方
コラム:COE とEdge
4-2 協調型アウトソーシングの進め方
4-3 まとめ

【付属資料】
アビームコンサルティングの情報システム運用・保守業務分析サービス